準富裕層の日常

おごと温泉湯元館・セミスイート宿泊記

サラリーマン投資家の弥太郎です。

2022年3月、恒例となりつつある結婚記念日旅行で温泉旅行へと出かけてまいりました。
妻が妊娠中という事もあり、近場×露天風呂付き客室が宿選びの条件です。

場所は自宅からの距離と言う点で、おごと温泉一択。

おごと温泉で露天風呂付き客室となると、まず候補にあがるのが『緑水亭』。
しかし、ここはHPを見る限り食事がイマイチそうな感じ。

一方で『緑水亭』のお隣、『湯元館』は過去の宿泊経験から食事は折り紙付き!
だが、部屋に露天風呂は無し。
部屋風呂を取るか?食事を取るか?
究極の選択です。

すると、湯元館のHPを見ていた妻が一言
『ここ露天風呂付って書いてるやん!ほら、このセミスイートって部屋!はいっ、決定~』
と言う経緯で今回は湯元館のセミスイートへの宿泊となりました。

お値段は2人で1泊7万円超。
いったい、どのようなお部屋なのでしょうか?チェックしていきましょう!

チェックイン

温泉旅館へ車で訪れた場合にはエントランスで荷物を降ろした後に駐車場へと案内頂くことが多いですが、今回はホテルの目の前が駐車場だったので直接駐車場へINしました。

駐車場に入ると、すぐにスタッフの方が駆け寄ってきてくださいました。
宿泊予約の確認が取れると
『お好きな場所へ駐車して下さい』
との事。
駐車を終えると、荷物を全て運んで頂きました。
自分の荷物くらい自分で運びますよ!と毎回思うのですが、大抵の場合はスタッフの方に全て運んで頂くことになります。

ホテルの中へ案内頂くと、次はチェックインの手続きです。
ここは珍しくロビーにあるソファーへ座っての手続きです。今までならば有難いサービスとは思わなかったでしょうが、妊婦連れにとっては何気に嬉しいサービスだと感じました。スタッフの方も妻を見て直ぐに妊婦であると判断し、夕食時の食前酒にノンアルコールのものをご提案いただきました。


さすがは由緒ある温泉宿!細やかな所までサービス行き届いています。(せっかく、座ってチェックインスタイルなのだからお茶なんかのサービスがあればなお良しと言ったところです。←求めすぎでしょうか??)

さてさてチェックインも無事に完了したので、お部屋へと案内して頂きましょう。
部屋は広いんか?露天風呂はどんなんや?下調べが出来ていないので不安と期待が交錯します。

お部屋紹介

ガチャ。
お部屋のカギはアナログ式。これならオートロックに締め出される心配もありません。

こちらが玄関です。

前回宿泊したホテルニューアワジの玄関が広すぎたため、ここはそれほど広くは感じませんでした。私にとって玄関が広いかどうかの基準は逆立ちトレーニングができるかどうかなので、この定義に従うと残念ながら狭い玄関にカテゴライズされてしまいます。

それではルームツアーへと参りましょう。

こちらは玄関入って真正面。
何やら引出し付きの荷物台とコートなんかをかけておハンガーラックがございます。

引出しの中を覗いてみると・・・

色々なサイズの浴衣やら・・・

帯やら足袋やら・・・

金庫やら・・・が入っていました。
(日本国内のお宿でこの手の金庫を使用したことはありませんけどね。)

そして、『回れ左!』をすると

廊下です。
廊下付きの部屋に泊まるのは初めてかも・・・
廊下には扉が3つあり、トイレ、露天風呂、居室・寝室となっています。

どの扉から開けようか?
悩ましい所ではありますが、昔から楽しみは後に置いておく性格なので、トイレ→居室・寝室→露天風呂の順で責めることにしましょう。

トイレ

最近では同クラスのホテルに泊まる機会も増えたため、トイレのレベルはおおよそ見当がつきます。

自動開閉式の洋式便座と・・・

ネピアプレミアム。
想定通りですね。

居室・寝室

気を取り直して、お次は居室・寝室へと進みましょう。

扉を開けて右向くと・・・

寝室

左を向くと・・・

リビング

『セミスイート広っ!』
こんなに広い部屋に宿泊するのは2019年の沖縄のオリオンモトブ・リゾート&スパ以来で少しテンションが上がります。

もう少し、細部まで覗いてみましょう!

ベッドはもちろんシモンズ製

本来ならば部屋のセールスポイントにしても良いスペックにもかかわらず、シモンズベッドである事はどこにも説明されていませんでした。この程度は当たり前と言わんばかりのセミスイートの貫禄を感じさせてくれます。

お次はリビングの椅子横にある、絶対お菓子が入っていそうな台を見てみましょう。

既にお菓子が顔を出しています。

中身は茶器セットとお菓子類でした。湯のみと急須はあるのに、お茶の葉が見当たりません。どこか別の場所にあるのでしょう。そして、あられは何故か1セットのみ。こういった場合は大抵妻のものになります。

次は電気ケトルと流行りのコーヒーメーカーがあるこの棚を覗いていましょう。

右半分はどう見ても冷蔵庫ですね。まずは冷蔵庫の中身チェックです。

中身はよくある自動課金式の飲み物。
肝心の値段が分からないと思ったらちゃんと料金表が用意されていました。

スイートルームは冷蔵庫内の飲み物を無料サービスしてくれる場合が多い中で有料なのは少し残念でした。今回は『セミ』だから我慢する事にしましょう。

ちなみに、ペットボトルの水は無料でした。

お次は引出しを開けてみましょう。

ここに在りました、お茶ッ葉たち。
お手拭きにコーヒーマシーンのカプセル、各種お茶類などなど。
夫婦共々猫舌で温かい飲み物はあまり飲まないので、ここは最後まで手付かずでした。
そして、この段以外の引出しは空っぽでありました。

押し入れの中身はやはりアレかな??

やっぱり予備の布団たちでした。
こちらの部屋は3人以上でも宿泊可ですが、シモンズベッドで眠れるのは2人まで。
3人目以降はこちらの布団を床に敷いて寝ることになります。
なんだか喧嘩になりそうな予感。

最後は待ちに待った窓の外の景色。レイクビューと行きましょう!

レイクどこや?
窓の外に広がる景色はと言うと・・・
ボロボロのアパート、潰れたラーメン屋、あがりゃんせ、あとは雄琴で有名な〇ープ街。
お世辞にも良い景色とは言えませんね。湖畔の宿ではないので致し方ありません。この景色ならば敢えて障子を開けないほうが良いでしょう。

居室・寝室の紹介はここまでにして、次はこの部屋の最大の売りである露天風呂を覗いてみましょう。

露天風呂

浴室へと繋がる扉を開くと、まず登場するのは洗面化粧台。

セミスイートらしくシンクもしっかり2つ準備されています。
これなら朝の身支度などもスムーズですね。

アメニティはと言うと・・・

メンズはポールスチュアート。1本2,000円とかするやつですね。
普段はホテル備え付けのアメニティは使わないのですが、今回ばかりは少し使ってみました。

(薄毛の心配は全く無いのだが)ヘアリキッドなるものを数滴チョンッチョンッ・・・
妻:『オッサンの匂いする』

女性用は安心安全の雪肌精。

敏感肌で安物化粧水は肌に合わない妻も今回ばかりは大満足です。
私も入浴後に少し使ってみましたがアラフォー男性の肌も見違えるようにプルプルになります。

そして、シャンプー・リンス・ボディソープの類はみんな大好きロクシタンです。

普段はアメニティを持ち帰ることを恥じる妻もロクシタンだけはきっちり持ち帰っていました。

その他、歯ブラシ・カミソリ・くしなどなどの洗面用品は一般的な温泉宿と同レベルのものでした。

そして洗面室を抜けると

洗い場があります。
ここは洗面室と屋外露天風呂との間に位置し、扉がありますので冬でも寒くはありません。

よく見ると洗い場にもシャンプー、リンス、ボディソープが備え付けてあります。
これらは一般の客室に備え付けてあるものと同じ物のようです。
確か、マーガレット・ジョセフィンと言うブランドの物でした。
よく分からないまま、夫婦共々このシャンプーを使ってみたところ・・・
夫:『おっ。いいね~』
妻:『うわ、最悪。髪の毛キシキシになったぁ~』

という訳でシャンプーのレベルとしては
悪<アジエンス(夫の普段使い)<マーガレットジョセフ<KNOLL(妻の普段使い)<良
のようです。

それでは、そろそろ露天風呂に浸かってみましょう。

温泉の入り口前には成分表が掲示されていましたが、私は全く知識が無いので解説できません。
わかる方はどうぞ。

写真では伝わりにくいかもしれませんが、かなり広いです。大人2人で入ってもまだまだ余裕があります。

妻と2人で肩まで浸かると、大量のお湯があふれ出ます。
でも大丈夫!
あふれ出た分のお湯はきちんと補充される仕組みになっています。

湯量と温度は24時間、自動管理されている模様です。

露天風呂付きの温泉宿に泊まっているとは言え、1日のうちに露天風呂に浸かっている時間はそう長くありません。貧乏症の私としては燃料がもったいないので入浴時以外は加温を停止したかったのですが、そういった事はできませんでした。24時間いつでも適温・適量のお湯が準備されている事が大切だと感じる方が大半でしょうから致し方ありません。

結局、露天風呂は
・チェックイン後に軽く足湯程度
・夕食後
・翌朝の朝食前
の計3回利用をしました。

空いた時間で大浴場巡りもしましたが、ここでの紹介は控えさせて頂きます。
他の方のブログをご参照ください。

ひとつだけ、残念だったのが大浴場の湯上り処に用意されている飲み物がウォーターサーバーのみだった点でしょうか?ここ最近宿泊した温泉宿では、お茶を振舞ってくれる係の方が常駐していたり、デトックスウォーターが用意してあったり、と様々工夫されていましたのでそれと比べると少しチープさを感じてしまいました。

夕食

温泉を楽しんでいると、いよいよ夕食のお時間です。

忘れる前に先に言っておくと、ここの夕食は過去1番のおいしさでした。

本来であればお食事処で食事となりますが、今はコロナ禍真っただ中。
個室への案内を優先する旨がHPに記載されていました。
チェックインの際に指定された夕食場所が宴会場〇〇となっていたため、まさか畳部屋じゃねーだろうな?と一抹の不安を覚えながら指定の場所へと向かいます。
すると、こんなに立派な個室でした。疑ってゴメンなさい。

本日のお品書き

乾杯酒、旬菜、近江牛(ステーキ)、地の名産(近江牛しゃぶしゃぶ)、季節の物(姿ズワイ蟹)が既に準備をされています。見た目からして豪華です。

乾杯酒は妻が妊婦だった事もあり、ノンアルコールのものに変更頂いています。
旬菜は和食や淡水魚が苦手な方でも受け入れられるような味付けで、私も妻もおいしく完食できました。

旬菜を食べ終えると、次はお造り

お品書きには
活け鯛・かんぱち・貝柱炙りとありますが、なぜか貝柱炙りがマグロへと変更されています。代替品としてはやや割に合わないきもしますが気にしないことにしましょう。妊娠中で生ものを避けている妻の分を含めて2人前をペロリです。

次はメインのステーキへと進みましょう。

こちらのお肉が、これまでに食べたお肉の中でも最高ランクのおいしさでした。A5ランクの表記に一切の嘘偽りは無いでしょう。これまで泊まった宿では少し残念なお肉が提供された事もありましたが、ここの近江牛は本当においしかったです。隣で焼いているトウガラシも辛みや苦みもなく新鮮で食べやすいお味でした。

名物(角煮)

この角煮がまた特別な美味さ!と言いたい所ですが、今までに不味い角煮は食べたことが無いので角煮としては普通です。角煮はどこで食べても美味しいのです。ただ、じゃがいもブリューレとの組み合わせは斬新でした。角煮の濃い味をじゃがいもブリューレがマイルドな味へと生まれ変わらせてくれます。

地の名産(近江牛しゃぶしゃぶ)
まだまだお肉料理は続きます。

こちらも近江牛のしゃぶしゃぶ肉です。地元のお野菜をしゃぶしゃぶ肉でくるりと巻いて頂きます。出汁が非常においしかったので、ついつい飲み干してしまいました。

御飯

こちらは東近江のコシヒカリです。
私達が食事をしている最中に、隣に設置した土釜で炊いてくださいます。
残すのがもったいないので、土釜に残ったご飯まで全て平らげました。
※ちなみに、これまでに食べた御飯のなかで一番おいしかったのはホテル花水木で頂いた富山県産コシヒカリです。あの、ツヤと味は忘れられません

デザート

デザートは
赤ワインとかぼすのジュレ
抹茶のガトーフロマージュ
旬のフルーツ

デザートの量も十分です。赤ワインのジュレは初めて頂きましたが、まぁぶどうゼリーです。赤ワインとは言うものの、じっくり煮込んでアルコールは揮発しているので妊婦さんも安心して食べられるとの事でした。

朝食

夕食後に露天風呂にゆっくりと浸かり、シモンズベッドでぐっすり眠った後は朝食です。今回は妊娠中の妻に何か緊急事態が発生した場合にはいつでも車で帰られるようにアルコールは摂取していません。そのせいか朝からすこぶる元気です。

朝食も昨日と同じ個室で頂くことになっています。
さっそく向かってみましょう。

既に朝食をずらりと並べていただいています。

おばんざいは小松菜・赤こんにゃく胡麻金平・穴子の甘辛煮・かぼちゃの旨煮・海老豆
赤こんにゃくは6年前に宿泊した際にもご提供頂きました。6年間変わらず同じ品を提供し続けられるというのも品質に自信があってこそだと思います。

おばんざいを食べ終えたら奥の玉手箱を開けてみましょう

朝から刺身を食べられるとは・・・。
滋賀県産のニジマスだそうです。そんな事とはつゆ知らず、ただのサーモンと思って食べてしまいました。
隣に添えられているのは生湯葉です。こちらは非常に濃厚で、口に入れた瞬間から何だか幸せな気分になれました。

お次は右奥のお鍋の蓋を開けてみましょう。

ん?ただの野菜かな?
と思ったら、こちらは隣に添えられている半熟卵が売りのようです。
半熟卵をお鍋の中に投入して旬のお野菜と絡めて食べるのだそうです。卵の味がわかるほど舌が肥えていないので特にコメントはできません。

最後に左奥の小鍋の蓋を開けてみましょう。

厚揚げと温野菜?
なのは良いですが、特製のカレーソースで味付けされています。
何という粋な計らいでしょうか?
そもそも旅館の朝食はバイキング派とセットメニュー派に分かれています。バイキング派の人間がバイキング派である理由の多くは朝からカレーを食べたいからなのです。こちらの湯元館さんの朝食はセットメニューでありながらも、バイキング派の人間の要望もしっかり満たす、これ以上のおもてなしは無いと感じました。

最後はデザートです。

なんだよ、ただのヨーグルトかよ。
と思いながらスプーンを刺した時に中からマンゴーが登場した時の喜び。
ちなみに、このデザートの売りは滋賀県・安曇川産アドベリーソースだそうです。気づきませんでした。

チェックアウト

朝食を終えるといよいよチェックアウトです。

チェックインカウンターで支払いを終えるとスタッフの方にお見送り頂き気持ちよく帰宅する事ができました。お客様のお見送りまでを誠心誠意対応しているかどうかで、その宿の真価が問われると思っています。

不満な点

総じて特に不満な点はありませんでした。
強いて言うならば、湯上り処の飲み物がチープな事。ぐらいです。

建物の外観はかなり年代を感じさせますが、室内は清潔を保たれているので心配ありません。

あと異例だったのは一般的な温泉宿は専属の仲居さんがチェックイン後に茶菓子やお茶を振舞っていただけますが、こちらは全てセルフサービスでした。スタッフの方にお部屋まで案内頂いた後はご自由にどうぞ・・・
と言った感じです。温泉旅館と言うよりはホテルに近い印象です。

これが良いのか悪いのかは人によると思います。私のようなコミュニケーション障害の人間にとっては案外嬉しいサービスだったりします。

価格(2人分)

今回の宿泊費です。
宿泊料:71,600円
飲み物(ジンジャーエール×1):350円
入湯税300円
合計:72,250円

徐々に結婚記念日にかけるお金が増えているのが、懸念点です。

来年は10万円くらい行くのだろうか?少し不安を抱えながら来年3月を迎えることとなりそうです。

以上

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