銘柄分析

【銘柄分析】6046リンクバル|vol.5

サラリーマン投資家の弥太郎です。

先日、私の保有銘柄である『リンクバル』の4Q決算が発表されました。今回の決算は楽しみにしていたので、内容を確認していきたいと思います。

リンクバル会員数

今回の決算を楽しみにしていた最大の理由は3Q決算時に発表されたリンクバルIDの会員数が飛躍的に伸びていたためです。

この程度の規模の企業に投資をする面白みは、こうような公表数字を並べ合わせて会社の状況を想像できる点にあります。他にも、従業員数や事業ごとの売上構成比、就活サイトなどデータを覗きながら会社の活況度合いに探りを入れていきます。

なお、2022年7~9月の期間は会員数が6万人増の結果だったようで、会員数が回復基調なのは素直に喜びたいポイントです。

業績

では、直近の会員数増を踏まえて業績はどう変化しているでしょうか?
確認していきましょう。

下図は四半期ごとの売上高、売上総利益、営業利益を示しています。

ん~。少し期待外れです。3Qで大きく伸ばした会員数が売上増に貢献すると目論んでいましたが3Q⇒4Qでの売上増はほとんどありませんでした。前年の4Q数値と比べると売上が43%伸びているので良いこととしておきましょう。

このグラフを見てわかるとおり、ここは売上≒売上総利益となっており、ほとんど原価が必要のないビジネスをしています。さすがに人件費を含む販管費はかかりますが、逆に言うと販管費を賄うだけの売上を達成できれば黒字となります。今第4四半期だけを見ると、売上高2.2億円に対して0.55億円の営業赤字でしたので黒字達成には売上高を約25%増やす必要があります。単純に考えると街コンへの参加者が25%増えれば良いわけで、このあたりもリンクバルの街コンポータルサイトで街コンの開催数推移をチェックすれば売上の推移を想像することができます。

そして残念ながら、今現在の街コン開催数を見る限りは次の四半期での黒字化は難しそうです。単純にたった3ヶ月で売上25%アップは厳しいのと、営業利益率の推移から推定するに黒字化には少なくとも半年~1年程はかかると見ています。まぁ、典型的なアフコロ銘柄ですから、業績の回復をじっくりと待ちたいと思います。

財務面

最後に財務面も見ておきましょう。
こちらはオリジナル指標で、かなり厳しく一株あたりのキャッシュを見積もっています。
限りなく現金に近い現預金と売掛金のみを流動資産として認め、そこから全負債を差し引いた値を会社のキャッシュ資産としています。それを発行株数で割れば一株あたりのキャッシュ資産を算出することができます。
計算式は以下のとおり
{(現預金+売掛金)-(負債合計)}÷発行株数
この式で算出した一株あたりのキャッシュの推移は下図のようになります。

全盛期は100円を超えていた一株キャッシュですが、コロナ禍で赤字が続き手元資金が失われていっています。これが最大の懸念事項で早い所黒字化を達成して一株あたりのキャッシュを回復させて欲しいところです。

以上

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