サラリーマン投資家の弥太郎です。
私の保有銘柄である『リンクバル』が2月3日に第1四半期決算(10~12月)の決算を発表しました。内容を確認して、今後のアクションに繋げて行きます。
それでは、まず損益計算書から見ていきましょう。
損益計算書
発表された第1四半期の決算数値です。
この情報から得られる情報は2点くらいです。
・粗利率が異常に高いね(good)。
・営業利益は赤字だね(bad)。
どんなに粗利率が高くても、営業利益が赤字ではビジネスとして成り立っていないので『売り』という判断にしかなりません。
それでは、少し視野を広げて過去2年間の四半期業績推移を見てみましょう。
こう見れば印象が変わりますね。
コロナショックで大きく落ち込んだ売上が徐々に回復している事が伺えます。ここは『街コン』がメイン事業なので、コロナ禍においては最も不利な業界に分類されます。オンラインで人々の出会いをサポートするサービスを早急に立ち上げ、これだけ不利な環境であっても売上を伸ばしている点は高く評価できます。
次回発表される1~3月の第2四半期決算は緊急事態宣言の影響を受けて第1四半期決算と比べて減収減益でしょうが、この調子であれば4~6月の第3四半期では黒字転換すると踏んでいます。
バランスシート
ここのバランスシートについて多くを語る必要はありません。
有利子負債がゼロで赤字決算なので当然総資産は減少しています。資産の内訳を見ると現預金が減少していますので、事業の赤字を現預金で賄っている様子が伺えます。
ちなみに、リンクバルの持つ現預金資産は17.5億円。一方で負債の総額は1.7億円。
つまり総負債の10倍以上の現預金を持っていることになります。
ちなみに、第1四半期の営業赤字が0.3億円(年換算すると1.2億円)なので今の業績が10年以上続いても現預金は枯れませんね。
株価の妥当性について
決算発表日の株価(終値)は294円でした。
一方でリンクバルの資産の内、極めて現金に近い資産を『現預金+売掛金』とすると、合わせて17.6億円。一株当たりに換算すると86円になります。
得意のお金の製造装置に置き換えて考えてみましょう。
『リンクバル』というお金の製造装置は294円で販売されています。ただし、このお金の製造装置は内部に(少なく見積もって)86円のプール金を保有しています。つまり、これから製造するお金に期待して支払う金額は208円になります。
私だったら年間20円程度のお金を製造してくれれば、この装置を絶対的な安心感を持って買うことができます。ただし、現時点だけを見ると『リンクバル』はお金を製造するどころかメンテナンス費用でプール金を使い込んでいる状況なので購入する価値はありません。
近い将来に、それだけのお金を製造できるかどうかが重要なポイントになります。
・コロナ禍からの立ち直りの速さ
・類まれに見る好財務
・過去の実績
これらを考慮すると近い将来に一株利益が20円を超えてくる可能性は高いと思います(2017~2018年頃の業績まで回復すれば良い)。
なので、余っているカネがあれば購入したい!と言うのが私の判断です。
私の行動計画(ハッピーパターン)
私の描いているサクセスストーリーはこんな感じです。
・金ETFに全力投資しているため今はカネが無い⇒今すぐはリンクバルを買えない。
・第2四半期決算は第1四半期と比べて減収減益の可能性大⇒今より安く買えるチャンスが来るかも。
・直近、日経平均の加熱感から全体的な調整が入る可能性大⇒この時はリンクバルは値下がり、金ETFは値上がりが期待される。
つまり全体的な株価の調整時に値上がりした金ETFで利益を確定する。その頃、減収減益決算で値下がりしたリンクバルを安く買う。
ここまで先読みできる能力があれば、今頃億万長者です(笑)。